鍼灸の適応疾患
世界にはたくさんの人がいて、その一人一人が、身体や心に何らかの悩みを持っています。
鍼灸がその悩み全てを緩和できるわけではありません。
しかし、鍼灸治療が効果的であると認められる症状も数多くあります。
次のような症状にお悩みの方には、鍼灸治療をお勧めします。
女性特有・女性に多い症状にお悩みの方
女性には妊娠・出産する機能があり、それを原因とする悩みを抱える方がたくさんいらっしゃいます。
例えば、生理痛、便秘・下痢、不妊、PMS(月経前症候群)、おりもの、冷え症、むくみ、膀胱炎。
でも、「婦人科は恥ずかしい」「我慢できる症状だし…」って、その症状を放っておいていませんか?
こうした悩みが少しでも緩和されると、生活の質は確実に向上します。
お子様のことでお悩みの方
言葉をうまくしゃべることができない乳幼児は、自分の思いを伝えられないもどかしさを、色々な症状として表現します。
たとえば、夜泣き、夕暮れ泣き、おねしょ、疳の虫、人をかむ…など。
そして、子どもの悲しい顔、悲痛な泣き声、思いを伝えられないもどかしさなどを目の当りにすると、大人は心が苦しくつらく感じます。
≪当院における治療≫
小児ばりによって、お子様の自律神経を整え、また不快な症状を緩和することで、夜泣き、疳の虫などの症状の緩和を図ります。
そして、お子様への施術を通じて、ご家族の身体や心の負担を取り除くお手伝いをいたします。
次のような痛みや症状にお悩みの方
日常に感じる痛みや症状…頭痛、めまい、耳鳴り、眼精疲労、便秘、下痢など
非日常的な症状…円形脱毛、躁鬱、帯状疱疹、神経痛、顔面神経麻痺など
≪当院における治療≫
日常に感じる痛みや症状に関して、鍼灸が有効な場合が多くあります。
それらの症状の原因を、お一人お一人の身体や生活環境をふまえて把握し、有効な治療を行います。
「病院に行くほどじゃないから」と思われている方も、一度当院までご相談ください。
なお、非日常的症状が出たときには、病院に行くことをお勧めします。
放っておくと、慢性化して治りにくくなる疾患もありますし、治療が早ければ早いほど治りやすい疾患もあります。
これらの症状に関しては、病院で診てもらった後に、鍼灸を受けていただくことをお勧めします。
補完医療としての相乗効果を期待できます。
養生・未病治(健康管理、病気予防)を目指される方
疲れたな、頑張りすぎたな、風邪ひきそうだなっていう時、次のような身体からの合図を受け取ったこと、ありませんか?
休みの日の頭痛、緊張時の下痢、疲れた時のものもらい、ストレスが溜まりすぎた時の顔面神経麻痺、風邪ひく前のくしゃみ…。
そのような症状が出ないよう、日々の養生が大切です。
≪当院における治療≫
鍼灸治療は身体全体の免疫力、自然治癒力などを高めていく治療法です。
はりきゅう百会では、その鍼灸治療の特性を活かして、ご本人の体調を万全に整えることを目指します。
整形外科疾患にお悩みの方
整形外科疾患とは、骨、関節、靭帯、末梢神経、筋肉などに関わる疾患のこと。
肩こり、腰痛、膝痛、五十肩、関節痛などが例として挙げられます。
その疾患を引き起こす原因は、スポーツ障害、過剰な体重、加齢、怪我、体型、生活習慣…など様々です。
≪当院における治療≫
はりきゅう百会では、お一人お一人にあった治療方針を組み立てるために、お悩みのことや生活習慣など丁寧なカウンセリングを行います。
そして、その治療方針に沿って症状のある箇所だけでなく身体全体の改善を図り、生活の質の向上を目指します。
整形外科に通院中の方も、病院と鍼灸を併用することで、相乗効果を期待できます。
はりきゅう治療の有効性
WHO(世界保健機関)では次のような症状に対してはりきゅう治療の有効性を認めています。
WHO(世界保健機関)で鍼灸療法の有効性を認めた病気には、次ぎのものを挙げています。
【神経系疾患】
神経痛・神経麻痺・痙攣・脳卒中後遺症・自律神経失調症・頭痛・めまい・不眠・神経症・ノイローゼ・ヒステリー
【運動器系疾患】
関節炎・リウマチ・頚肩腕症候群・頚椎捻挫後遺症・五十肩・腱鞘炎・腰痛・外傷の後遺症(骨折、打撲、むちうち、捻挫)
【循環器系疾患】
心臓神経症・動脈硬化症・高血圧低血圧症・動悸・息切れ
【呼吸器系疾患】
気管支炎・喘息・風邪および予防
【消化器系疾患】
胃腸病(胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘)・胆嚢炎・肝機能障害・肝炎・胃十二指腸潰瘍・痔疾
【代謝内分秘系疾患】
バセドウ氏病・糖尿病・痛風・脚気・貧血
【生殖、泌尿器系疾患】
膀胱炎・尿道炎・性機能障害・尿閉・腎炎・前立腺肥大・陰萎
【婦人科系疾患】
更年期障害・乳腺炎・白帯下・生理痛・月経不順・冷え性・血の道・不妊
【耳鼻咽喉科系疾患】
中耳炎・耳鳴・難聴・メニエル氏病・鼻出血・鼻炎・ちくのう・咽喉頭炎・へんとう炎
【眼科系疾患】
眼精疲労・仮性近視・結膜炎・疲れ目・かすみ目・ものもらい
【小児科疾患】
小児神経症(夜泣き、かんむし、夜驚、消化不良、偏食、食欲不振、不眠)・小児喘息・アレルギー性湿疹・耳下腺炎・夜尿症・虚弱体質の改善