気象病って?

福岡は、茹だるような暑さが続いたり、雨が降ったりと、

過ごしにくい日が続いていますね。

特にこの暑さ、早く一段落ついて欲しいものです。

 

さて、天気によって体調不良を起こすことありませんか?

例えば、雨が降ると古傷が痛む、頭痛がする。

こういった気圧や湿度、気温などが急に変化することによって体調不良を感じる病気のことを、「気象病」と言います。

 

 

「気象病」は、西洋医学では近年注目されてきた病気の一つです。

「気象病」の原因は解明されていませんが、気圧や湿度、気温などの急な変化によって自律神経が乱されることが関係していると言われています。

症状は、古傷の痛みや頭痛の他、めまい、吐き気、全身のだるさ、肩こり、関節痛、憂うつなど、様々です。

 

「気象病」のように、自然は人間の身体に影響を与えます。

西洋医学では近年になって自然が人間に与える影響について、着目しだしました。

しかし、東洋医学は、なんと紀元前から自然が人間に与える影響について着目していました。

 

現存する中国最古の医学書の中に、次のようなことが書かれています。

「人間の生命活動の源は、天と地からなる自然にある」

「天の陽気と地の陰気とが調和することによって、人の気が生成される」

「人体の形と機能とが、天地自然と相応している」

 

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東洋医学は、

「人間は、自然の中で生活していて、いつも自然の変化の影響を受けている。

そして、自然が変化する都度、人間は身体を調整し、適応させている」

と考えています。

まさしく、「気象病」ですね!

再度、東洋医学の奥深さを、確認しました。

 

便利な世の中になって、自然の存在自体を忘れてしまうことが多いこの時代。

そんな時代にあっても、自然は、人間が存在するための必要不可欠なものであることには変わりありません。

ぜひ、自然の変化と自身の身体の変化を、感じてみてください。